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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 日墨間の経済連携の強化のための協定交渉開始に関する日・メキシコ首脳共同発表

[場所] ロス・カボス、メキシコ
[年月日] 2002年10月27日
[出典] http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/apec/
[備考] 仮訳
[全文]

1.小泉純一郎日本国内閣総理大臣とビセンテ・フォックス・ケサーダ・メキシコ合衆国大統領は、10月27日、ロスカボスにおいて会談し、両国間の経済連携を一層強化することの重要性について議論した。

2.両首脳は、2001年6月5日に二国間の経済関係強化のための方策について、自由貿易協定(FTA)の可能性も含め包括的に議論するために産学官からなる「経済関係強化のための日墨共同研究会」を設置する決定を両首脳自ら行ったことを想起した。両首脳は、去る7月25日に取りまとめられた同研究会による報告書の内容を評価し、両国の経済関係を強化し、双方の経済の活性化を図るため、経済連携を促進することの重要性を確認した。

3.両首脳は、同報告書の提言を踏まえ、FTAの要素を含めた二国間の経済連携強化のための協定の締結交渉を立ち上げることを決定した。

4.両首脳は、日墨両国が経済連携の強化による利益を一刻も早く享受できるよう、この協定締結のための正式な交渉を2002年11月に東京で開始し、交渉開始後1年程度を目標に、できる限り早期に交渉を実質的に終了するよう最大限の努力を払うとの考えで一致した。