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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 第20回APEC首脳宣言--附属書C: APEC環境物品リスト

[場所] ウラジオストク
[年月日] 2012年9月9日
[出典] 外務省
[備考] 
[全文]

 APECは地域におけるグリーン成長の追求において重要な役割を果たしている。各々のエコノミーが独自の環境及び貿易政策を有している一方で,環境課題に対する共通のアプローチを追求し,環境を保護するために必要とされる物品及びサービスの貿易並びに投資の促進,関連技術の発展及び普及といった気候変動に対処するための協調した行動をとることが非常に重要である。

 環境物品に関する貿易及び投資の自由化は,APECのビジネス及び市民がより低い費用で重要な環境技術にアクセスすることを促すとともに,翻って,それらの使用を促進し,環境に裨益する。加えて,それはボゴール目標に具体化されているように,自由で開かれた貿易及び投資を進展させるためにAPECの中核的任務に実質的に寄与する。

 この点において,2011年にコミットしたように,我々は世界貿易機関(WTO)における立場を予断することなく,各エコノミーの経済状況を考慮しつつ,2015年末までに実行関税率を5パーセント以下に削減することとしている,グリーン成長及び持続可能な開発目的に直接かつ積極的に寄与する下記のAPEC環境物品リストを喜んで承認する。

 我々は,合意された環境物品リストに関する関税削減を実施することについて,エコノミーを支援するための能力構築活動を継続することにコミットする。

 我々は,環境物品に関する関税の削減が,グリーン成長目標を追求し,気候変動に取り組み,持続可能な経済開発を確保するとの我々のコミットメントを実証すると信じ,また,この点に関するAPECの主導的役割の継続にコミットする。

(品目リストは省略)