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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 附属書A:ロジスティクス関連サービスのAPEC定義

[場所] 
[年月日] 2022年5月23日
[出典] 経済産業省
[備考] 仮訳
[全文] 

必要不可欠な物品の移動の迅速化及び円滑化を妨げる可能性のあるあらゆる関連サービスにおける不必要な貿易障壁を特定することの重要性を認識し、

輸送及び物流サービスに関する調整、効率及び透明性を強化することにコミットし、

グローバル・サプライチェーンの根幹として機能する物流ネットワークの円滑かつ継続的な運用を確保するという我々のコミットメントを再確認し、

そのような障壁が我々の世界貿易機関(WTO)及び特恵貿易協定の義務及びコミットメントとの整合性を確保する必要性に留意し、

サービス、特に必要不可欠な物品の流通を迅速化し促進するサービスに対する不必要な貿易障壁を特定し、その後取り除く検討をするという、APEC貿易担当大臣が2021年に行ったコミットメントに対応する。

我々は、物流関連サービスの以下の定義を支持する。

物流関連サービスの定義

物流関連サービスとは、効率的で、持続可能で、安全かつ強靱なサプライチェーンの運営を可能とし、企業にとって物品及びサービスの予測可能な輸送、保管及び配達を可能とする一連の必須な経済活動である。これらのサービスには、特に以下のものが含まれる。

  通関業務、

  荷役作業、

  保管・倉庫業、

  貨物輸送、郵便および宅配便サービス、

  物流サービス及び、

  航空輸送、海上輸送、鉄道輸送、道路輸送サービス

この定義は拘束力がなく、非網羅的であり、将来的に見直す余地がある。物流関連サービスの定義の目的は、更なる議論を促進し、これらのサービス分野が必要不可欠な物品の移動に与える影響について、APECエコノミーが更なる理解を得る支援することにある。