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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] コリネバクテリウム・ウルセランスによるジフテリア様症状を呈した患者に対する対応について

[場所] 
[年月日] 2002年11月20日
[出典] 厚生労働省
[備考] 
[全文] 

(平成14年11月20日)

(健感発1120001号)

(各都道府県・各政令市・各特別区衛生主管部(局)長あて厚生労働省健康局結核感染症課長通知)

 最近、国内で、コリネバクテリウム・ウルセランスによる2例目の感染症患者の発生が報告されている。

 コリネバクテリウム・ウルセランスによる感染症は、これまで諸外国においても、人から人への明らかな感染事例の報告はないものの、同じコリネバクテリウム属であるジフテリア菌によるジフテリア(二類感染症)と同様の症状を呈するといわれていることから、下記のことに注意いただくよう、管内医療機関等関係機関への周知方お願いする。

 また、貴管内におけるジフテリア様疾患の発生動向に十分留意し、上記感染症の発生を探知した都道府県等は、当課まで連絡願いたい。

 なお、別紙にコリネバクテリウム・ウルセランス感染症に対する現時点での知見を添付したので参考とされたい。


   記

1.ジフテリア様症状を呈した患者については、ジフテリア菌のみならずコリネバクテリウム・ウルセランスによる感染の可能性もあること。

2.ジフテリア菌又はコリネバクテリウム・ウルセランスによる感染が疑われる場合には、都道府県等を通じて依頼した場合、国立感染症研究所細菌第二部で検査可能であること。

3.コリネバクテリウム・ウルセランスによる感染症を診断した際には、患者の同意を得て、最寄りの保健所を通じて都道府県等まで情報提供願いたいこと。