[文書名] 大韓民国気象庁と中華人民共和国気象局とのソウル−北京間気象通信回線の設置に関する約定
大韓民国気象庁と中華人民共和国気象局(以下、「双方」とする)は、1992年9月30日北京で署名された両国政府間の科学技術協定に依拠して、大韓民国と中華人民共和国の両国の気象分野における協力の発展を求め、気象情報の交換を強化するべく、平等と互恵の基礎の上に、ソウル−北京間の気象通信回線の設置に関して次のように合意した。
第1条
双方は1994年7月11日に正式にソウル−北京間の気象通信回線を設置し、この通信回線は今後、世界気象機構の世界気象監視計画の一環として遂行される、全世界の通信システムの第2地域(アジア)における地域通信回線機能を遂行する。
第2条
双方は気象通信回線を利用した気象情報の交換手続を、世界気象機構が定める関連規定に従って処理する。気象通信回線の技術特性と気象情報の交換内容は、各々附属書の1と2の規定に従って定める。
第3条
ソウル−北京間の気象通信回線の維持にかかる費用は、双方が各々自国関連費用を負担する。
第4条
双方は、この約定によって設置される気象通信回線の運営と関連する問題が発生する場合、必要に応じて、実務協議を持つことができる。
第5条
一方は、双方ないし両国間で交換する気象情報の転送時間、内容及び観測地点番号を調整し変更することができるが、事前に相手に通報しなければならない。気象通信回線の転送業務内容の増減及び変更事項は、最新転送時間内容表を作成して受信側に送付しなければならない。
第6条
1.この約定と附属書は署名日より発効し、5年間有効である。効力終了6ヶ月前に一方が相手に終了を求める意思を書面で通報しない限り、この約定の効力は自動的に5年間延長される。
2.双方は、附属書の施行に必要な具体的な技術細則に関して書面で合意することができる。
3.この約定と附属書は、両当事者の書面での合意によって改正することができる。
この約定は、1994年7月11日、ソウルでひとしく正文である韓国語及び中国語により各2部ずつ作成された。
大韓民国気象庁のため、中華人民共和国気象局のため
附属書1.気象通信回線の技術特性
ソウル−北京間気象通信回線の技術特性は次の通りである。
1.通信回線の特性
ア.通信回線:4線式衛星専用回線
イ.回線規格:CCITT M1020
ウ.通信速度:9600bps
エ.使用モデム:V.29モデム
2.A/N資料通信
ア.チャネル構成:V.29モデムCHB
イ.通信速度:4800bps
ウ.通信プロトコル:X.25LAPB
エ.DCE/DTE:ソウルDCE、北京DTE
オ.X.25パラミター指定
N1 256バイト
T1 3秒
T2 0.1秒
N2 10回
K 7
3.FAX資料通信
ア.チャンネル:V.29モデムCHA
イ.通信速度:4800bps
ウ.通信方式:NCDF
エ.FAX様式:WMOのGTS編覧に従って実施
附属書2.気象情報の交換内容
ソウル−北京間気象通信回線を通じて交換される気象情報は次の通りである。
ソウルから北京へ送信される資料
NMCのソウルの管轄区域資料と東京から収集される資料
地上観測電文(SYNOP)
海上観測電文(SHIP)
高層観測電文(TEMP)
船舶高層観測電文(TEMP SHIP)
上層風観測電文(PIOLT)
レーダー気象観測電文(RADOB)
月間気候電文(CLIMAT)
月間高層気候電文(CLIMAT TEMP)
航空気象定時観測電文(METAR)
空港予報電文(TAF)
操縦者気象報告(AIREP)
気象衛星資料(SATOB,SATEMなど)
ロケット気象観測電文(ROCOB)
日記分析及び予・警報資料
海洋資料
METNO
WIFMA
他GTSを通じて通信される資料
(地震、津波、核事故の報告など)
格子点資料
グラフ資料
協議後決定
北京からソウルへ送信される資料
北京RTHの管轄区域資料と他のRTH地域から収集される北半球資料
地上観測電文(SYNOP)
海上観測電文(SHIP)
高層観測電文(TEMP)
船舶高層観測電文(TEMP SHIP)
上層風観測電文(PIOLT)
レーダー気象観測電文(RADOB)
月間気候電文(CLIMAT)
月間高層気候電文(CLIMAT TEMP)
航空気象定時観測電文(METAR)
空港予報電文(TAF)
操縦士気象報告(AIREP)
気象衛星資料(SATOB,SATEMなど)
ロケット気象観測電文(ROCOB)
天気分析及び予・警報資料
海洋資料
METNO
WIFMA
他GTSを通じて通信される資料
(地震、津波、核事故の報告など)
ECMWFより受け取る格子点資料
1)北半球資料
内容:海面気圧、850hpa気温、500hpaジオパテンシャル高度
格子間隔:緯度、経度5度間隔
予防時間:H+24,48,72,96,120時間
2)南半球資料
内容:500hpaジオパテンシャル高度
格子間隔:緯度、経度5度間隔
予防時間:H+24,48,72,96,120時間
グラフ資料
1)降水予想図(FSCI BABJ)
−0000UTCの24,48時間予想図(5月1日−9月30日)
2)フランクフルトより受け取る0000,1200UTCの悪気象天気図の中G−chart