データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 日印協力 メイク・イン・インディア

[場所] 
[年月日] 2018年10月29日
[出典] 外務省
[備考] 仮訳
[全文] 

 2017年9月に経済産業省とインド商工省産業政策振興局との間で約束され た「日印投資促進ロードマップ」に基づき,本年7月のグジャラート州アーメダ バードにおけるJETROビジネス支援センター(BSC)の発足に加え,様々な 投資促進セミナーが日本及びインドにおいて開催された。

 2018年10月29日,インベスト・インディア及びJETROによって促 進される約60に及ぶ日本企業の民間投資事業がモディ首相に紹介された。これ らの事業は,自動車,鉄鋼,エレクトロニクス,IoT・AI,化学,食品加工といっ た,「メイク・イン・インディア」に大きな弾みをもたらす分野を含む。投資総額 はおよそ2800億円に上り,29000以上の追加的雇用をインドで生み出す。

 日本工業団地(JITs)に関し,経済産業省及びインド商工省産業政策振興局 は,JITs振興に向けて実施された活動と主な実績(インフラ発展,宣伝活動, 財政インセンティブ,ビジネス円滑性の向上,人材育成を含むがこれのみではな い)についての進捗状況に関するプログレスレポートを交換した。

 新たな取組として,経済産業省とインド商工省産業政策振興局は,インドの中 央及び州政府における行政手続を,インド内外のベストプラクティスに基づき円 滑化し,それをもってインドにおけるビジネス円滑化を推進するというインドの 努力を加速化するため,先進的シングル・ウィンドウ・モデルの開発とキャパシ ティ・ビルディングに協力することで一致した。

 また、デリー・ムンバイ間産業大動脈構想プロジェクトである「ロジスティク ス・データバンク・プロジェクト」は、関連する港及び陸上施設においてRFI Dタグの使用を通じて国際海上コンテナ輸送を可視可することで、ビジネス環境 における効率的な物流・サプライチェーンの改善に資する。