[文書名] 三国間パートナーシップに関する共同声明(日中韓首脳会議)
我々、日本、大韓民国及び中華人民共和国の首脳は、2008年12月13日に日本国福岡において会合を持った。
我々は、これまでの進展を踏まえ、将来の三国間協力を促進するための強固な基盤を築くため、ここに集った。
我々の経済は力強く、強靱性を持ち、緊密な相互関係を有している。我々の文化的及び人的交流の絆は強固である。我々は、共通の挑戦及び機会を共有している。我々は、地域及び国際社会の平和、繁栄及び持続可能な未来を創造するためのヴィジョンと責任を共有しており、我々の三国間協力はその目標達成に貢献するものである。
我々は、相互の政治的信頼の醸成、貿易及び経済面での接点の増加、社会的及び文化的交流の拡大及び金融協力の強化における三国間協力のこれまでの成果に満足している。我々はその成果を基礎に、三国間協力をさらに進めることを決意した。
我々は、三国間協力が開放性、透明性、相互の信頼、共益及び多様な文化の尊重という原則の下に導かれ、また、三国間協力はASEAN+3、EAS、ARF、APECをはじめとするより広範な地域協力の枠組みを補完し相互に補強しつつ一層進展させることに貢献するとの共通認識に達した。それと同時に我々は、三国間協力が世界経済及び金融市場における深刻な課題に立ち向かうために不可欠なものであるとの共通認識に達した。我々は、政治面、経済面、社会面、文化面を含む分野において、政府間及び非政府間の枠組みを通じ、未来志向で包括的な協力を探求することを決意した。
我々は、今回の三か国首脳会議が、三国間協力に新時代を切り開くものであり、地域の平和と持続可能な発展につながるものと確信している。
他の国際会議等の機会とは独立したものとして初めて開催された今次首脳会議の重要性を認識しつつ、我々は三か国首脳会議を三か国において定期的に開催することを決定した。我々は、来年中国で再会することを楽しみにしている。
2008年12月13日、福岡において。
麻生太郎
日本国内閣総理大臣
温家宝
中華人民共和国国務院総理
李明博
大韓民国大統領