[文書名] 三国間防災協力に関する共同発表(日中韓首脳会議)
中華人民共和国、日本国及び大韓民国の首脳は、他の国際会議等とは独立して初めて日本で開催された三か国首脳会議の機会に、三か国において防災協力を進めることの重要性につき一致した。
三か国は常に地震・台風・洪水・土砂災害・津波等の自然災害の脅威にさらされてきた。また、気候変動や急速な都市化といった防災環境が変化する中、台風・洪水・土砂災害等の水関連災害に関するリスクは、今後さらに増大することが予想されている。三か国の首脳は、常に災害のリスクと向き合わなければならないことを認識した。そのために、三か国の首脳は、三国間で防災対策を進めるための計画、イニシアティブ、最良の事例、教訓及び科学技術に関する情報を共有することが重要であることにつき意見が一致した。
以上を踏まえ、三か国の首脳は以下の3分野における協力を強化することで一致した。
1. 総合的な防災体制の整備
2. 災害に対する脆弱性の低減及び被害の極小化のための対策・体制の整備
3. 国・地方・コミュニティ各レベルでの効果的な防災対策の強化
また、以上の協力を具体化すべく、三か国の首脳は、三か国防災担当閣僚級会合及び専門家レベル会合を今後三か国持ち回りで開催すること、第1回閣僚級会合を来年日本が主催する方向で検討することで一致した。
2008年12月13日、福岡において。