データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 日中韓標準協力に関する共同声明

[場所] 済州島
[年月日] 2010年5月30日
[出典] 外務省
[備考] 仮訳
[全文]

 我々韓国、日本及び中国の首脳は、2010年5月29日に韓国・済州に第3回サミットのため集った。

 我々は、標準における三国間協力を強化することが重要であるとの認識を共有した。我々はまた、そのような三国間での協力の近年の進展及びその結果としての国際標準化コミュニティへの利益に満足の意を表した。我々は、標準における協力は貿易にとっての不要な技術的障壁の除去を通じて貿易を円滑化させるための主要なツールであると認識し、また、標準における協力は北東アジア地域の経済成長にとって新たな推進力を創造できることを認識した。

 我々は、標準におけるより強化された三国間協力の達成のための詳細な方法を議論することの必要性について認識を共有し、我々が北東アジア地域における産業及び技術協力を推進することで世界経済の回復においてより大きな役割を果たさなければならないことを再確認した。

 我々は、三か国すべての政府、産業界及び専門家の積極的な参加が標準に関するよりよい協力のための基礎を構築するために必要であることを強調した。そして、

 我々は、以上の点を考慮しつつ、以下の分野における協力を推進することを決意した。

・共同開発や調和された国際標準の提案のため、主要分野における相互に利益を有する標準調和の研究。

・国際標準化の促進やその後の北東アジア地域を通じた標準調和のため、情報及び専門家の交流、及び、北東アジア標準協力フォーラムの最大限の活用。

・標準化及び適合性認定を通じいかに貿易を円滑化するかを探求するための研究。

 我々は、標準における協力であらゆる努力を払い、測定可能な結果を達成するための努力を続ける。