[文書名] 中米情勢についての安倍外務大臣談話
1.我が国は,最近の中米情勢の推移を懸念をもって見守ってきたところであるが,政府としてはかねてから,中米問題の解決には域内の努力が肝要であると考えてきた。
2.この意味で,我が国はコロンビア,メキシコ,パナマ,ベネズエラ4か国(いわゆるコンタドーラ諸国)が,本年初めから中米諸国と共に中米問題の平和的解決に向けての地域的努力を重ねてきたことを高く評価するものである。最近では,去る17日にメキシコのカンクンにおいて,これらコンタドーラ諸国首脳が宣言を行ったが,同宣言は建設的な提言を含み,十分検討されるべきものと考えられる。また,来る7月28日よりパナマにおいて,中米5か国を含めた9か国外相会談が開かれる予定となっており,その成果が期待される。
3.我が国は,このようなコンタドーラ諸国をはじめとする努力を高く評価するものであり,かかる努力と関係諸国の協力によって中米問題の平和的解決がもたらされることを強く期待するものである。