[文書名]　日本AA連帯委員会中国亜非団結委員会共同声明

　中国AA連帯委員会の招待を受けて中国を訪問した日本AA連帯委員会訪中代表団は,中華人民共和国成立17周年の慶祝活動に参加し，首都北京の各種施設を参観し,いま中国で偉大な指導者毛主席の指導のもとに巻き起こっている天地をもくつがえすようなプロレタリア文化大革命に深い感銘を受けた。古い社会から残された搾取階級のあらゆる汚れを取り払いプロレタリアートの新しい思想,文化，風俗，習慣を打ち立てようとするこの史上に例のない偉業にたいして日本代表団は心からの期待を寄せるものである。

　中国AA連帯委員会が反帝,反新旧植民地主義の立場を堅持し,AA人民の連帯を強化し,AA人民連帯運動の正しい路線を守るうえで行なっている活動にたいして深い敬意を表明する。

　現在日本人民は米帝国主義と日本反動派に反対し,ベトナ厶侵略戦争に反対し,米国軍事基地の撤去を要求し,米原子力潜水艦，航空母艦の日本寄港に反対し,沖繩と小笠原の返還,日中両国の国交回復を要求し,安保条約破棄をめざして頑強に戦っている。中国人民は日本人民のこの勇敢な反米,愛国，正義の戦いを断固として支持する。中国人民は,日本人民が必ずや前進途上に横たわるさまざまな妨害を排除し，最後には日本の独立,民主,平和をかちとるであろうことを深く信じている。

　双方は一致して次のことを強調する。

　当面の国際情勢はすばらしいものであり,全世界人民の革命闘争にとって有利である。

　アジア,アフリカ,ラテンアメリカの民族解放運動はいま嵐のような勢いで発展しつつある。ここ数年来の世界の大激動のなかで米国をかしらとする帝国主義，各国反動派はますます孤立し，ソ連の指導部を中心とする現代修正主義者,さらにその米帝国主義者の共犯者たる正体を暴露し,各国人民の革命意識が大いに高まっている。

　窮地に追いつめられた米帝国主義はその滅亡の運命をばん回するためにアジア,アフリカ，ラテンアメリカで気違いじみた侵略を行ない，他方ではこうかつな新植民地主義の手口を用いて，人民大衆をあざむこうとしている。しかしながら民族の完全な独立と自由をめざす3大陸の人民は弾圧に屈せず，斯まんをあばきだし，ますます鋭く,深く，すさまじい勢いで勢いを前進させている。

　双方は一致してアジア,アジア,アフリカ,ラテンアメリカ人民の民族解放闘争を最後まで支持し,その勝利を確信している。当面,反米闘争の焦点はベトナムにある。双方は英雄的なベトナム人民の抗米救国戦争のなかで勝ちとった輝かしい勝利に熱烈な歓呼を送る。

　双方は米帝国主義とその共犯者の策動するさまざまな,いわゆる「平和交渉」の陰謀を強く糾弾する。

　双方は，ベトナム人民があらゆる困難に打ち勝って，抗米救国戦争を最後まで戦いぬき米侵略者をベトナムから1人残らず追い出すことを断固として支持する。

　ソ連現代修正主義者とその一味は百方手をつくして,民族解放運動を妨害し,破壊し,アジア,アフリカ,ラテンアメリカで,極力降伏主義の路線を押し進めている。最近かれらは,アジア・アフリカ人民連帯運動で,はばかることなく分裂活動を押し進め,今年の6〜7月北京で開かれたアジア・アフリカ作家緊急会議を,気違いのように破壊しようとした。いままた,かれらはすでに来年北京で開会を決定しているアジァ・アフリカ人民連帯機構第5回大会を破壊することをくわだてている。アジア・アフリカ人民はこのような罪悪的な分裂破壊の活動を絶対に許すことはできない。このような陰謀は,必ずや失敗しアジア・アフリカ人民の団結はますます強化されるであろう。

　双方は北京大会成功のために,全力をあげて奮闘するものである。

　双方は，一致して,日中両国人民の友好団結は,日中両国人民の根本的な利益に合致しアジア・アフリカ諸民族の解放と世界平和の樹立にとって重大な意義をもつものと認めた。

　双方は一致して，両国人民の団結を妨げようとする米帝国主義，佐藤政府,現代修正主義とそのさまざまな新旧追随者およびその他各種反動勢力の妨害を排除し,日中両国人民の友好交流を強化し,日中両国AA連帯委員会の間の経験交流と友好往来を強化し,第2回日中青年友好大交流の実現をかちとり,日中両国人民の戦闘的友誼と団結を促進するために共に奮闘するものである。

1966年10月9日北京にて

日本アジア・アフリカ連帯委員会訪中代表団長

日本アジア・アフリカ連帯委員会理事長　　　　坂本徳松

中国亜非団結委員会主任　　　　　　　　　　　廖承志