[文書名]　日韓大陸棚協定批准書交換に際しての中国外交部声明

　一九七八年六月二十二日、日本政府と南朝鮮当局は「日韓大陸だな協定」の批准書を交換した。中国政府の断固たる反対を無視し、中国の主権を侵犯する日本政府の行為にたいし、中国政府はこのうえない憤りを表明するとともに、強硬な抗議をおこなうものである。

　日本政府と南朝鮮当局が中国をさしおき、一方的に東中国海大陸だなに「共同開発区域」を画定する「日韓大陸だな協定」にたいし、中華人民共和国外交部は一九七四年二月四日と一九七七年六月十三日、それぞれ声明を発表し、つぎのように厳正に指摘した。大陸だなは大陸領土の自然の延長であるという原則にもとづき、中華人民共和国は東中国海大陸だなにたいし侵犯すべからざる主権を擁しており、東中国海大陸だなで他の国にもかかわる部分については、中国と関係国が話し合いをつうじて画定すべきである。日本政府と南朝鮮当局が中国をさしおいて「日韓大陸だな協定」を結び、しかも一方的に東中国海大陸だなにいわゆる日韓「共同開発区域」を画定したことは、中国の主権を侵犯する行為であり、中国政府が絶対に同意できないものである。中国政府はまた、日本政府が中日両国の友好関係を重視し、我意を通して両国関係の発展を損なうようなことをやらないよう希望するむね、再三にわたって表明した。しかし、いま日本政府は中国政府がたびたび明らかにした厳正な立場をまったく無視し、あろうことか、南朝鮮当局と「日韓大陸だな協定」の批准書を交換した。このようなほしいままに中国の主権を侵犯する行為は、中国政府の容認できないものである。これにたいし、中国政府は厳かにかさねて言明する。「日韓大陸だな協定」はまったく不法なものであり、無効である。いかなる国と民間人も、もし勝手に同「協定」の画定する「共同開発区域」で開発活動をすすめるなら、これによって引き起こされるすべての結果にたいし、全責任を負わなければならない。

一九七八年六月二十六日