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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 二十一世紀に向かう日中金融財政国際シンポジウムにおける細川内閣総理大臣の祝辞

[場所] 
[年月日] 1993年9月13日
[出典] 細川内閣総理大臣演説集,115頁.
[備考] 
[全文]

 日中平和友好条約締結一五周年にあたり,北京で「二十一世紀に向かう日中金融財政国際シンポジウム」が開かれることに対し心からお祝い申し上げます。

 中国が「社会主義市場経済」の道を選択し,二十一世紀に向けて大いなる発展を目指しておられることに多大の敬意を表します。

 日本は戦後の荒廃の中から立ち上がり,今日の経済発展を見るに至りました。その日本の経済発展の基礎となったものとして財政・金融・税制などのシステムの構築がありました。

 市場経済の発展を目指す中国の人々にとってこのシンポジウムが多少なりとも参考になるよう期待してやみません。

 日中両国の友好増進,平和と発展は必ずやアジア全域に平和と発展をもたらすのみならず,二十一世紀の世界の平和と繁栄にも大きく寄与するものと信じております。