データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] ●{登におおざと/トウ}小平死去についての橋本総理大臣談話

[場所] 
[年月日] 1997年2月20日
[出典] 日中関係基本資料集,834頁.
[備考] 
[全文]

 ●{登におおざと/トウ}小平閣下の御逝去の報に接し、深い悲しみに堪えません。

 ●{登におおざと/トウ}小平閣下は、改革・開放政策を内容とする中国の近代化政策の策定に当たられ、これを強力に推進されたばかりでなく、日中平和友好条約の締結を始めとして、日中両国間の友好協力関係の発展に大きな功績を残されました。特に、一九七八年及び七九年の二回にわたって我が国を訪問され、また、我が国より訪中した各界の多数の人々と親しく会談されましたことは、正に閣下ご自身が我が国との関係の発展や相互理解の増進を重視しておられたことの表れにほかなりません。

 国際情勢が大きく変動する中、良好なる日中関係は、アジア・太平洋地域ひいては世界の平和と安定にとり、益々重要となっております。私は、中国の指導者の方々と相協力して日中友好関係の長期にわたる安定的発展のために、今後とも一層の努力を続けてまいります。

 ここに謹んで●{登におおざと/トウ}小平閣下のご冥福をお祈りするとともに、御遺族の方々、中国政府及び国民に対し衷心より哀悼の意を表する次第です。

(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/happyo/danwa/danwa_9/dha_0220. html)