[文書名]　日中国交正常化二十五周年に際しての李鵬総理の橋本総理宛て祝電

日本国内閣総理大臣 橋本龍太郎閣下

中日国交正常化二十五周年に当たり、謹んで中国政府と人民を代表して、衷心よりお祝いを申し上げます。

二十五年前の本日、中日両国政府は、歴史的意義を持つ共同声明を発表し、両国の国交正常化を実現させ、中日関係の新しいページを開きました。二十五年来、両国政府と各界の人々の共通した努力により、両国関係は、各分野において長足な発展を遂げ、両国に重要な利益をもたらしただけでなく、本地域と世界の平和、安定と発展にも重要な責献｛前２文字ママ｝をしました。中日関係が、今日のような良い局面に発展してきたのは容易なことではなく、双方は、共に大切にすべきであります。

中日両国は、お互いに重要な隣国と主要経済協力のパートナーであります。世界の多極化が加速する情勢の下で、中日両国が、二十一世把｛前１文字ママ｝に向けて、善隣友好協力関係を強化することは、重要な意義を持つものであり、見通しも更に広々としたものに違いありません。

私は、心より、中日双方が、国交正常化二十五周年をきっかけに、「中日共同声明」と「中日平和友好条約」の基礎の上で、絶えず努力し、両国関係の一層の健全且つ安定的な発展を推進するよう願っております。

一九九七年九月二十九日 北京にて

中華人民共和国 国務院総理 李鵬

（一九九七・十二・一、『日中月報』）