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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 日中21世紀交流事業「心連心:中国高校生長期招聘」(第三期生)伊藤副大臣表敬

[場所] 2008年9月5日
[年月日] 伊藤副大臣冒頭発言
[出典] 外務省
[備考] 
[全文]

 −早上好!感謝各位訪問外務省、我衷心歓迎各位的来訪。日中21世紀交流事業「心連心:中国高校生長期招聘事業」三期生の皆さん。皆さんの訪日と、外務省への来訪を心より歓迎致します。

 −高校生の皆さん。皆さんは故郷を離れて学ぶ志を立て、日本にやってきました。中国では、孔子先生がこう言いました。子曰、吾十有五、而志于学。十五、十六の皆さんは、これからの11か月の留学生活の間、その高い志を持ち続け、しっかりと勉強に励んで下さい。また、その若く瑞々しい心を以て、自分自身の眼で日本を見て、日本人と話をし、日本を深く知って下さい。

 −ご存じの通り、日中関係は近年、良好に発展を続けています。2006年の安倍総理訪中以来、国家指導者の相互訪問が行われ、本年5月には胡錦濤主席が訪日されました。その際、日中両国の首脳は、「戦略的互恵関係」の具体化を通じて、「両国が協力してアジアと世界のよりよき未来を共に創り上げていくことが重要」との認識で一致しました。

 −こうした中、今回、日本に長期留学し、日本を深く知る皆さんが、大学を卒業し社会人になっても、而立、不惑、知命、耳順になっても、日中両国が協力して世界とアジアのより良き未来を共に創り上げてゆく中で、重要な位置を占めて下さることを期待します。

 −最後に、皆さんがこのプログラム「心連心」の名称の通り、多くの日本の友人と心と心を繋ぎ、「心の友」を一人でも多く作って下さることを願い、私の挨拶とさせていただきます。