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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 「日中青少年友好交流年」中国高校生代表団第5陣の外務省表敬(伊藤副大臣挨拶)

[場所] 
[年月日] 2008年10月15日
[出典] 外務省
[備考] 
[全文]

 −冒頭挨拶

 马团长,同学们,你们好!

 (マー トアンジャン、トンシュエメン、ニーメンハオ!)

 热烈欢迎大家到外务省!

 (ラーリエホワンイン、タージャー、タオ ワイウーション)

 (馬団長、高校生の皆さんこんにちは。ようこそ外務省へ。)

 −ここは、日本の外交政策を決定している外務省、中国で言えば外交部に当たります。皆さんがいらっしゃるこの場所は、外務省の講堂で、外国の賓客を招いて様々な大型行事が行われている場所です。改めまして、皆さんの外務省ご来訪を心より歓迎いたします。

 −さて、日中両政府は、両国首脳の合意に基づき、日中平和友好条約締結30周年である本年を「日中青少年友好交流年」とし、青少年交流に関する各種事業を実施しています。今回の訪日団も本事業の一環として実施されるものであり、約1週間の日本滞在を通じてホームステイ、日本人高校生との交流、地方視察等のプログラムに参加いただく予定です。昨日日本に到着したばかりの皆さんは、これから実施される数々のプログラムへの期待に胸をふくらませておられることでしょう。是非日中両首脳の意を受けた代表団としての自信と誇りを持って、日本滞在を大いに楽しんでいただきたいと思います。

 −近年の中国の急速な発展を受け、日中両国は政治、経済などの分野において世界の注目を集める大国になったと言えます。日中関係は今や単なる隣国関係にとどまらず、アジア及び世界に対して責任を負うべき関係へと発展しています。

 −日中両国が長期に亘って安定した関係を維持し、このように新しい時代に相応しい関係を築いていくためには、国民、特に青少年が相手の国をありのままに理解し信頼関係を築くことが不可欠です。国と国との関係は国民同士の関係を基礎として成り立っており、国の未来を担う青少年同士の交流は両国の強固な関係を草の根レベルで支えています。皆さんにも、是非ありのままの日本に触れて、高校生らしい若くて柔軟な視点で日本に関する見聞を深めていただきたいと思います。そして将来は日中友好の使者として活躍されることを期待しています。

 −お手元に、ささやかではありますが外務省からのプレゼントとして写真立てをお配りしました。日本滞在の一番の思い出をこの写真立てに収めてください。

 −最後に、本事業に一貫して御尽力いただいている日中双方の関係者に感謝申し上げると共に、日中関係の益々の発展を心よりお祈りして、私からの挨拶とさせていただきます。