データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 中国各民主党派が合同で日本非難の声明

[場所] 
[年月日] 2012年9月15日
[出典] 中華人民共和国駐日本國大使館
[備考] 
[全文]

 今月10日、日本政府は中国の断固とした反対を顧みず、中国の領土の釣魚島およびその付属の島嶼をいわゆる「国有化」した。これは中国の領土主権に対する重大な侵害であり、中国人民の感情をひどく傷つけるものであり、世界の反ファシズム戦争勝利の成果を公然と否定するものであり、戦後後の国際秩序に対する重大な挑戦である。これに対し中国の各民主党派は激しい憤りと厳しい非難を表明する。

 釣魚島およびその付属の島嶼は古来、中国の神聖な領土で、中国にはその十分な歴史的、法理的根拠がある。釣魚島およびその付属の島嶼に対する日本のいかなる一方的行動も違法、無効であり、徒労に終わるだろう。日本のしていることによって、釣魚島およびその付属の島嶼が中国に属しているという事実がわずかでも変わることはない。

 中国の各民主党派は大多数が抗日戦争の時期に設立され、中国人民の民族独立と解放を目指す闘争に参加しており、祖国を熱愛し、平和を愛する輝かしい伝統があり、国の領土主権の堅固な防衛者である。われわれは国の領土主権を守る中国政府のあらゆる必要な措置を断固支持する。

 中日国交正常化後の両国関係発展の成果はたやすく得られたものではなく、今回、日本政府は中日国交の大局と両国人民の幸福を顧みず、両国政府の先輩指導者の「紛争を棚上げし、後の解決を待つ」という重要な了解、合意に背き、釣魚島およびその付属の島嶼に対し、いわゆる「国有化」を強行した。これは中日関係の大局と両国人民の根本的利益を重大に損なう危険な行動である。

 中華民族は平和を愛する民族で、中国人民は平和を愛する人民である。中国は他国の領土主権を侵害する考えはなく、また他国が中国の領土主権を侵害するのを決して許さない。今日の中国はすでに貧しく弱い古い中国ではない。中華民族が虐げられるままの時代は去り、もう戻ることはない。日本が中国人の志気、勇気、力を過小評価するなら、それは計算間違いであり、必ず失敗する。日本が歴史の潮流に逆らい、ますます危険な道を進むことなく、実際行動で中日関係の大局を守ることを希望する。

 合同の声明を出したのは中国国民党革命委員会中央委員会、中国民主同盟中央委員会、中国民主建国会中央委員会、中国民主促進会中央委員会、中国農工民主党中央委員会、中国致公党中央委員会、九三学社中央委員会、台湾民主自治同盟中央委員会。