データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 朝鮮半島の非核化に関する南北共同宣言

[場所] 
[年月日] 1992年1月20日
[出典] 朝鮮日報統韓研究所データベース
[備考] 翻訳 玄大松
[全文]

南と北は、韓半島を非核化することによって核戦争の危険を除去し、わが国の平和と平和統一に有利な条件と環境を醸成し、アジアと世界の平和と安全に貢献するために、次のように宣言する。

1.南と北は、核兵器の実験、製造、生産、搬入、保有、貯蔵、配備、使用をしない。

2.南と北は、核エネルギーを平和的目的にだけ利用する。

3.南と北は、核再処理施設とウラン濃縮施設を保有しない。

4.南と北は、韓半島の非核化を検証するために、相手側が選定して双方が合意する対象に対して、南北核統制共同委員会が規定する手続きと方法で査察を実施する。

5.南と北は、この共同宣言の履行のために、共同宣言発効後1カ月以内に、南北核統制共同委員会を構成・運営する。

6.この共同宣言は、南と北がそれぞれ発効に必要な手続きを経て、その文書を交換した日から効力を発生する。

1992年1月20日

南北高位級会談南側代表団首席代表

大韓民国国務総理 鄭元植

南北高位級会談北側代表団団長

朝鮮民主主義人民共和国政務院総理 延亨黙