[文書名] ブッシュ米大統領の対話提議に対する北朝鮮外務省スポークスマン談話
わが体制に対するブッシュの妄言は我々との対話否定宣言
去る2月17日から22日まで行われたアジア巡回期間中、米大統領ブッシュは、我々の自主権を侵害し、内政に露骨的に干渉して、我々を力で圧殺しようとする危険千万な企みをより鮮明にした。
我々に対してこれまで罵詈雑言を繰り返してきたブッシュは、今回の巡回期間に、以前にも増して、わが制度の変更云々し、更に、我々の最高首脳部をあくらつに中傷冒涜する妄動までしでかした。
これで、ブッシュが我々を悪の枢軸として妄言したことが、如何なる武器問題やテロとの連関性問題などではなく、国際世論も評価している通り、本質上、我々の最高首脳部とわが制度に対するブッシュの体質的な拒否感から出できたというのが明白になった。
もちろん、現在、ブッシュに対する全世界的な評価を念頭に置くとき、彼の妄言をめぐって慎重に論議する価値はない。
しかし、我々の最高首脳部をむやみに蔑んで、わが制度を貶したことに対しては、彼がたとえ人間としての初歩的な理性さえ失った者であろうと、または政治的未熟児であろうとも、絶対に赦すことができない。
さらに、ブッシュの今回の妄動には、たとえ愚かではあるけれど、我々の最高首脳部と人民大衆を分離して見ようとする自分なりの打算が垣間見える。
武力とドルで他国政府を転覆するのに狂ったあまり、今は岩を土塊と思って揉もうとするのと同じである。
わが国の政治体制を、有権者の半分にも満たない支持票でもっても大統領の席を横取りすることができる米国の体制と同一視しているブッシュの打算こそ、可笑しいこと極まりない。
我々の制度は、わが人民が自ら選択して、自分の生命のように大事にしている、人民大衆中心の我々式社会主義制度である。
首領、党、大衆が一致団結して、人民大衆が真の政治的自由を享受し、お互いに助け合って導く我々の社会制度の独特な本質について、永遠に分かることができないであろう。
わが体制に対するブッシュの妄言は、その体制の土台をなしているわが人民の民族的感情に対する冒涜であり、我々との対話否定宣言に他ならない。
ブッシュが好んで叫く大量殺戮兵器や、飢餓などの問題なども全部、他ならぬ米国が対朝鮮敵対視政策を追求し、半世紀以上も我々を軍事的に威嚇して経済的に封鎖してきた結果生じた問題である。
こうした事実にも拘わらず、ブッシュが白黒を転倒したあげく、ここに至っては我々に制度変更まで強迫しようとするのは、彼らが騒ぐ対話の戯言の本音が何かを自ら晒しだしたことである。
我々も同じく、わが人民が選択した制度を力で変えようと妄想しているブッシュとその子分たちと付き合うつもりはない。
米国が、わが制度を認めようとせず、侵攻の口実だけを探すために唱えているごときの対話は必要ない。
もう一度明確に言うが、我々が最も警戒する者たちは、即ち、朝鮮人民の絶対的な信頼を受けている我々の最高首脳部と高貴な人民的制度を、力と強権で何とかしてみようと試みる者たちである。
わが軍隊と人民は、我々を力で屈服させ彼らの垣根の中に引きずり込もうとする者たちとは、我々の式で、最後まで強硬対応して行くつもりであり、一旦、我々を刺激する場合には、無慈悲に踏みにじるつもりである。