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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 従軍慰安婦問題などの問題に関する安倍晋三総理大臣の国会答弁

[場所] 東京
[年月日] 2006年10月3日
[出典] 国会会議録検索システム,第百六十五回国会 衆議院 本会議 第5号第
[備考] 
[全文]

 靖国神社の戦争観、歴史観、私の靖国神社参拝についてお尋ねがありました。

 政治家の発言は政治的、外交的な意味を持つものであることから、特定の戦争観、歴史観の是非について政治家が語ることについては謙虚であるべきだと考えております。

 戦争観、歴史観と離れ、なお私の靖国神社参拝について申し上げれば、国のために戦ってとうとい命を犠牲にした方々に対して、手を合わせ、御冥福をお祈りし、尊崇の念を表する気持ちは持ち続けていきたいと思っております。(拍手)

 歴史認識についてのお尋ねがありました。

 さきの大戦をめぐる政府としての認識については、御指摘の記述を含め、平成七年八月十五日及び平成十七年八月十五日の内閣総理大臣談話等において示されてきているとおりであります。

 一方、先ほど申し上げましたように、政治家の発言は政治的、外交的な意味を持つものであることから、歴史の分析について政治家が語ることについては、やはり謙虚であるべきだと考えております。

 いわゆる従軍慰安婦の問題についてお尋ねがありました。

 いわゆる従軍慰安婦の問題についての政府の基本的立場は、平成五年八月四日の河野官房長官談話を受け継いでおります。