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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 北朝鮮の核実験声明に関する国際安全保障理事会の議長声明の発出について

[場所] 
[年月日] 2006年10月7日
[出典] 外務省
[備考] 
[全文]

1.10月7日(土曜日)(ニューヨーク時間6日午後)、国際連合安全保障理事会において、3日の北朝鮮外務省による核実験実施声明に対する深い懸念を表明し、北朝鮮に対し自制を強く要請すること等を内容とする議長声明(注)が発出されたことを歓迎する。

(注)大島賢三国連大使が議長を務めた。

2.我が国は、仮に北朝鮮が核実験を行うようなことがあれば、これは我が国のみならず北東アジア及び国際社会の平和と安全に対する重大な脅威であり、断じて容認できないとの立場である。国際社会が北朝鮮に対し、核問題の解決に向けた真摯な対応を求めている中で、北朝鮮が核実験実施声明を発表したことは極めて遺憾であり、我が国としては直ちに安保理において本件を提起し、議長国として、関係国と緊密に連携しつつ、安保理理事国の総意の発出に向け努力を重ねてきた。

3.我が国としては、安保理議長声明の発出を受け、北朝鮮が核実験を実施しないよう強く求める。仮に、国際社会の一致した懸念の表明にも拘わらず、北朝鮮が核実験を実施した場合、我が国としては、安保理は厳しい措置を含む決議を速やかに採択すべきであると考える。