[文書名] 石油消費国会議提案のニクソン米大統領書簡に対する二階堂進官房長官談
主要消費国間の外相レベル会合に関するニクソン大統領のメッセージを一月九日夜受領した。
現下のエネルギー問題は、世界経済に深刻な影響を与えつつあり、すべての国が協調して解決を図るべき重大な問題である。又、石油問題の根本的な解決のためには石油生産諸国と石油消費諸国との間の調和ある関係が作られることが必要と認められる。
日本政府としては、産油国と石油消費国が会合することは極めて有意義と考えており、九日発表されたOPECのコミュニケも、産油国と消費国との間の意見交換が有益と考える旨述べている。
わが国は、今回のニクソン大統領提案の主要消費国間の会合が、産油国と消費国との間に調和ある関係を作り出すための第一歩となることを期待する。よって、わが国は、この外相レベルの会合に参加することとし、このような調和ある関係の実現のために、関係国とも協議しつつ、積極的な貢献をしたいと思う。