データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] イラン・イラク紛争の早期解決についての櫻内外務大臣談話

[場所] 
[年月日] 1982年5月26日
[出典] 外交青書27号,391−392頁.
[備考] 
[全文]

1.我が国は,イラン・イラク紛争が戦火拡大後既に1年8か月を経過したにもかかわらず,停戦に至らなかったことに対し,憂慮の念をもって見守ってきた。さらに,我が国は最近の戦闘の激化の事態について改めて憂慮の念を深くしている。

2.我が国は,この紛争がこれ以上継続することは両国の国民に更に大きな流血をもたらすこととなり,また,紛争がこれ以上拡大することは湾岸地域,ひいては世界全体の平和と安定に脅威をもたらす恐れがあることを懸念する。我が国はイラン,イラクの両国との既存の友好関係を一層強化したいと念願しており,この意味からも平和が早急に到来することを切望する。よって,この際両国が一日も早く戦闘を停止し,紛争を解決するための話合いに入るよう改めて強く要請する。

3.世界平和の確立のために貢献することを希求し,また現在国連安保理のメンバーである我が国は,これまでの国連の和平への努力を強く支持してきた。また和平のためのイスラム諸国会議及び非同盟会議の仲介努力を高く評価してきた。我が国としては,今後ともかかる国際的な停戦,さらには和平へのあらゆる努力を強く支持するとともに,志を同じくする国々と和平へ向けての可能な協力を行っていく所存である。