データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 湾岸危機に関する資料,中山外務大臣談話

[場所] 
[年月日] 1990年8月7日
[出典] 外交青書35号,466−467頁.
[備考] 
[全文]

 国連安全保障理事会は,6日午後3時40分(東京時間7日午前4時40分),イラクに対する強制制裁決議を採択した。国連安全保障理事会が国連憲章第7章に基づきかかる包括的制裁決議を採択したことを我が国としても歓迎する。

 国際の平和と安全を確保する上で,国連の活動への期待が今日高まっている。国際社会が一致団結して,イラク軍の撤退,域内の平和の回復のために行動することを決定したことは,極めて重要な意味合いをもつものと高く評価する。

 我が国としては,5日発表した我が国独自の措置にあわせ,今般の安保理決議を誠実に履行してまいる考えである。

 我が国としては,1日も早く安保理決議の目的が達成されることを強く希望する。