[文書名] 日・モンゴル経済連携協定策定のための交渉開始に関する日本国及びモンゴル国の首脳による共同発表
1.日本国の野田佳彦・内閣総理大臣とモンゴル国のスフバータル・バトボルド・モンゴル国首相は、2012年3月12日に東京で会合した。
2.これまでの長年にわたる実りある協力を通じて強化されてきた、貿易投資を含む様々な分野における既存の緊密かつ友好的な関係の発展を歓迎しつつ、両首脳は、緊密な協調、広範なビジネス関係及び知見の共有を通じて互恵的かつ相互補完的な関係を発展させるとの観点から、両国間の貿易投資の更なる増大の重要性を認識した。
3.さらに、産学官の代表からなる日・モンゴル経済連携協定の共同研究グループの設立を想起し、両首脳は、そこでの議論と成果を認識し、2011年3月に完成した同報告書を歓迎した。
4. 両国経済の相互補完的な構造に鑑み、両首脳は、モンゴル国にとって初の自由貿易協定となる日・モンゴル経済連携協定の締結が、日・モンゴル間の既存の政治・経済関係の強化のみならず、日本・モンゴル戦略的パートナーシップ構築に向けての重要な一歩ともなることについて見解の一致を見た。
5.日本国とモンゴル国の外交関係樹立40周年を祝しつつ、相互利益に基づく経済的・商業的関係の更なる強化と発展への希望を再確認し、両首脳はここに、両国政府が日・モンゴル経済連携協定の交渉を可能な限り速やかに開始すべきことを決定した。