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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 強化された防衛・安全保障協力に関する首脳声明

[場所] 
[年月日] 2026年5月4日
[出典] 外務省
[備考] 
[全文] 

1. 我々、高市総理とアルバニージー首相は、両国間の極めて重要な「特別な戦略的パートナーシップ」を再確認し、本日、平和で安定し繁栄した地域という共通の目標を後押しするため、日豪間の防衛・安全保障協力を強化する新たな措置を発表した。

2. これは、我々の緊密な関係の自然な進化である。この強化された協力は、2022年10月22日に岸田総理とアルバニージー首相が発出した「安全保障協力に関する共同宣言」でなされた、日豪の主権及び地域の安全保障上の利益に影響を及ぼし得る緊急事態に関して、相互に協議し、対応措置を検討する旨のコミットメントを反映している。同宣言はまた、自衛隊とオーストラリア国防軍との間の相互運用性を更に強化し、範囲、目的及び形態に関する議論を通じたものを含め、両国の防衛協力の実効性を向上させるための更なる方法を探求することにもコミットしている。

3. それ以来、防衛の柱として、日本は2022年12月に初の「国家防衛戦略」を策定した。オーストラリアはその後、2024年4月及び2026年4月に「国家防衛戦略」を公表した。これらの特筆すべき文書は、両国の戦略的整合性を明確に示し、強化された防衛関係の基盤を固めた。

4. この強化された防衛協力は、前例のない戦略的整合性及び増加する共同活動を反映するために、恒久的な防衛パートナーシップを高みに上げるものである。これは、それぞれの領域において、自衛隊とオーストラリア国防軍が活動するための枠組みを提供する、2023年8月13日に発効した「日豪部隊間協力円滑化協定」(RAA)によって下支えされている。それ以来、日本とオーストラリアは、両国の共同活動の範囲と洗練度を拡大させている。これは、人的・能力的側面を含む自衛隊とオーストラリア国防軍との間の相互運用性の向上に貢献し、また、米国が平和的で安定したインド太平洋を維持する上で両国にとって極めて重要な同盟国であることを踏まえ、日米豪の相互運用性の向上にも貢献している。

5. 我々の将来の強化された防衛協力は、日本とオーストラリアが互いの戦略的縦深性にとってますます不可欠であるという理解に基づき、それぞれの産業基盤、地理的特性、ネットワークを含む我々の利点を活用するため、これらの基盤の上に構築される。それぞれの能力を強化し、相互利益のために整合性を深め、相互運用性を強化することに焦点を当て、我々の強化された協力は、2025年に設立された戦略的防衛調整枠組みにより可能となった政策及び情報に関する対話も基盤とする。

6. 日豪間の防衛・安全保障協力は、外務・防衛閣僚協議を通じたものも含む両国の継続的かつ緊密な連携によって強化される。その主要な優先事項は以下を含む。

 ・ 強化された情報及びインテリジェンス協力

 ・ 防衛能力の共同開発及び共同生産

 ・ 新たな防衛装備品及び新興技術の試験

 ・ 「もがみ」型護衛艦の能力向上型を含む防衛装備品の維持・整備•全ての領域における強化された訓練及び演習

 ・ サプライチェーン協力

 ・ 重要な海上交通の安全確保

7. 日豪関係は、包括的で強靭な、自由で開かれたインド太平洋の実現に貢献する。日豪は、国際法の尊重に下支えされた安全で繁栄した地域に対する揺るぎないビジョンを共有する。2026年4月18日の防衛相共同声明及び「もがみメモランダム」の署名に示されたとおり、日豪は、将来の課題に共同で対応できるよう、それぞれの能力の構築において互いに支援することにコミットしている。