[文書名] インド太平洋のエネルギー安全保障に関する日米豪印声明
米国、豪州、インド及び日本は、堅固な経済及びエネルギー・システムに支えられた、自由で開かれたインド太平洋という共通のビジョンによって結束している。グローバルなエネルギー情勢の変化と地政学的複雑性の高まりを認識し、我々はエネルギーの安定及びエネルギー安全保障を確保するための協力を加速している。我々は、グローバル市場の混乱の影響が、特に石油、ガス及び石油化学製品並びに肥料などの重要物資及び下流の派生品に関連して、インド太平洋地域に重くのしかかっていることを認識する。我々のリーダーは、エネルギー安全保障と強靱性に関して協力する明確な共同の意思を表明した。
我々は、次の原則に対する我々の支持を表明する。
・ 適切に機能し、安定的で、透明性があり、安全で、強靱なエネルギー市場を確保するという我々の強いコミットメントを再確認すること。
・ エネルギー製品その他の下流のコモディティを含む強靱で多様なサプライチェーンの重要性を再確認すること。
・ 航行の安全並びに重要な海上航路・海上インフラの保護を含む、グローバル経済の安定及びエネルギー安全保障に不可欠な安全かつ途切れることのない貿易の流れの重要性を強調すること。
・ ホルムズ海峡におけるものを含む妨げられない航行の自由及び途切れることのないグローバルな通商の流れを確保することの重要性を再確認し、商船の流れを妨げるいかなる制限的措置にも反対すること。
・ エネルギー製品の開かれた貿易の流れを維持するという我々の共通のコミットメントを認識すること。
・ 多様化がエネルギー安全保障にもたらす貢献を含め、エネルギーのバリューチェーン全体にわたる協力の重要性を確認すること。
・ インド太平洋地域の脆弱な開発途上国の強靱性と繁栄にとってエネルギー資源が有する重要性を認識し、とりわけ、太平洋地域などの小島嶼開発途上国が抱える特有のエネルギー安全保障上の脆弱性を認めること。
・ グローバルなエネルギー市場が制約されている際に、相互及び地域のエネルギー安全保障上の必要性を支援するため最大限努めること。
・ エネルギー市場の大きな変動や混乱の時期においても、インド太平洋地域全体及び国際的にエネルギー製品の安定的な調達を確保するため、生産国、通過国及び消費国を含む全てのエネルギー市場の参加者に対して透明で開かれたエネルギー市場を維持するよう促すこと。
・ 日本の「アジア・エネルギー・資源供給力強靭化パートナーシップ(パワー・アジア)」、南アジアにおけるエネルギー安全保障へのインドの支援並びに東南アジア投資金融ファシリティ、豪州開発投資及びASEANパワーグリッドへの支援である20億ドル及び太平洋島嶼国への資金支援(フィジーへの3,000万豪ドルの財政支援を含む。)等の東南アジア及び大洋州のエネルギー安全保障への豪州の支援等のエネルギーの強靱性を強化するための地域イニシアティブの重要性を強調すること。
この目的のため、米国、豪州、インド及び日本は、取組のための計画を通じ、技術、マネージメント、政策、国際市場分析及び緊急対応訓練において、インド太平洋エネルギー安全保障に関する日米豪印イニシアティブの協力分野を特定するために取り組む。この共同の取組は、各国それぞれの戦略石油システムを強化することを含め、各国のエネルギー部門が有する独自の資源と能力を認識し、及び活用することを目指している。我々は、インド太平洋におけるパートナーと協力し、地域のエネルギーの強靱化を支援する。
これを達成するため、日米豪印は、ハイレベルの議論を調整し協力を促進するため、「日米豪印燃料セキュリティフォーラム」を開催する。