[文書名] 三木外務大臣のソヴィエト連邦訪問に関する日ソ共同コミュニケ
日本国外務大臣三木武夫は、一九六七年七月二〇日から二五日までソヴィエト連邦を訪問した。
三木外務大臣はモスクワのほかレニングラードを訪問した。同大臣はこれらの都市において文化及び学術機関ならびにソ連国民の生活の一部を視察した。日本国外務大臣夫妻及び同行者はあたたかい接遇を受けた。
三木外務大臣はコスイギン・ソヴィエト連邦大臣会議議長と会見し、また、バイバコフ・ソヴィエト連邦大臣会議副議長、グロムイコ外務大臣及びクズネツォフ第一外務次官と会談した。
会見及び会談においては、日ソ両国関係の問題及び両国がその解決に関心を有する国際問題について意見の交換が行なわれた。
三木外務大臣とグロムイコ・ソヴィエト連邦外務大臣は日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との間の領事条約の批准書を交換した。
三木外務大臣とイシコフ・ソヴィエト連邦漁業大臣は漁業の分野における学術上および技術上の協力に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定に署名した。
三木外務大臣とバカーエフ・ソヴィエト連邦海洋船舶大臣は海上において遭難した人の救助のための協力に関する日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定の補足に関する書簡を交換した。
会見および意見の交換は、極めて有益であった。
日本国とソヴィエト連邦外務大臣との次回定期協議は東京で行なうことに合意された。