[文書名] 日ソ共同発表(1972年10月24日)
大平・グロムイコ両外相は、本年1月に日本とソ連との間に達成された合意にしたがって両国間の平和条約締結に関する交渉を開始した。
両外相は、この問題に関するそれぞれの立場を表明し、意見の交換を行なった。双方は、交渉を継続することに合意した。
双方は、日本とソ連との間の種々の階層における交流の拡大の有益性を認めた。
日本とソ連との間の経済協力の今後の発展について意見の交換が行なわれた。
両外相は、次回の外相間の定期協議を1973年の双方に好都合な時期にモスクワで開催することに合意した。
今回の会談が率直かつ相互理解の雰囲気で行なわれ、双方にとって有益であることが満足をもって認められた。