[文書名] 原子炉区画陸上保管施設建設事業への協力に関する実施取決めの署名
1.経緯等
(1)1993年、我が国はロシア政府との間で日露非核化協力協定を締結し、2003年よりロシア極東における原潜解体協力事業「希望の星」を開始。これまでに4隻の解体協力が終了した。
(2)原潜解体によって発生した原子炉区画は海上に係留されており、この状態を放置することは日本海の環境及び核軍縮・不拡散(核汚染物質のテロリストへの流出)の観点からも懸念要素であるため、2007年1月、我が国はロシア政府がロシア極東において建設を進めている原子炉区画陸上保管施設に対する協力を決定した。
(3)今般のプーチン首相訪日の機会を捉え、本件協力事業に関する実施取決めに署名した。
2.文書の主要点
原子炉区画陸上保管施設の運用に不可欠な浮きドック、タグボート及びクレーン2基を供与するための枠組みを定める。
(1)ロシア側による事業の適切かつ確実な履行の保証
(2)調達代理機関及びコンサルタントに関する規定
(3)請負契約及び資金供与契約に関する規定
(4)国営公社「ロスアトム」の義務
(5)現場へのアクセス
(6)免税及び責任関係
(7)供与アイテムの使用目的の変更禁止
3.署名者
日露非核化協力委員会
日本側代表 河野駐ロシア連邦大使
ロシア側代表 エフストラトフ国営公社「ロスアトム」副社長
国営公社「ロスアトム」代表
エフストラトフ国営公社「ロスアトム」副社長
4.署名日
平成21年5月8日