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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] ビレンドラ・ネパール国王王妃両陛下の逝去に関する小泉内閣総理大臣の談話

[場所] 
[年月日] 2001年6月2日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文]

1.ビレンドラ・ネパール国王王妃両陛下及びニラージャン殿下のご逝去の報に接し、我が国国民及び政府を代表して、ご遺族、ネパール政府及び国民の皆様方に、心より哀悼の意を表します。

2.ビレンドラ国王陛下は、ネパールにおける民主主義の発展等の重要な改革を、英断をもって実地されてきた方であり、ネパール国民の厚い信頼を得ておられました。

3.ビレンドラ国王陛下は、1967年日本に留学しておられ、78年には国賓として訪日されるなど、4度にわたり訪日されています。また昨年、森前総理大臣が我が国総理大臣として初めてネパールを訪問し、ビレンドラ国王陛下に拝謁するなど、我が国とネパール王国の間の友好関係は益々深まりつつありました。こうした中で、今般、ビレンドラ国王王妃両陛下及び二ラージャン殿下が亡くなられたことによる私達の悲しみは、大変に大きなものであります。

4.私は、ネパール政府及び国民が、ビレンドラ国王王妃両陛下及び二ラージャン殿下の逝去の悲しみを乗り越え、ネパールの平和と繁栄のために引き続き努力されることを希望します。