データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 日印 国交樹立75周年を記念する協力文書

[場所] 
[年月日] 2026年7月2日
[出典] 外務省
[備考] 
[全文] 

日印国交樹立75周年を想起し、両国政府は各々のステークホルダーと協力して、2027年を「日本・インドの共有の展望の年(India–Japan Year of Shared Horizons)」として記念する。両国は、年間を通じて、また両国各地において、特に両国の若者の参加を得ながら、以下を含む記念行事の企画・開催に向けて協力して取り組む。

1 日印ウィーク

2027年4月28日の週を「日印ウィーク」と位置づけ、協調的なアウトリーチ活動を通じて国交樹立を記念する。

2 75周年ロゴ・テーマ公募

「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」の未来像を表す記念ロゴおよびテーマ案を公募する。

3 IMAGE―75:漫画・アニメ・ゲームパートナーシップ

インドの若者の間で日本の漫画・アニメ・ゲームへの反響が高まっていること、またインドがアニメーション・ゲーム・コミック・イマーシブなクリエイティブ技術の主要拠点として台頭していることを踏まえ、IMAGE―75を立ち上げ、人的交流を支援するとともに、これらの分野における共同創造を促進する。

4 Shared Future-75

「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」の次の段階に向けたアイデアを生み出すため、学者・専門家・産業界・若者の声を結集し、平和で豊かで強靭かつ持続可能な共有の未来に向け、両国政府に向けた政策提言を策定する。日印両国の学生が参加する第2回アイデアソン(Ideathon)を開催し、インド国内の複数都市を巡りながら革新的な未来を探求する。

5 RASA―75:「Rang(色彩)、Sur(音楽)、Sakura(桜)」

RASA―75を、両国の色彩・音楽・舞踊・生きた伝統を祝う年間を通じた日印の芸術・文化の旅として立ち上げる。両国の舞台芸術・視覚芸術・伝統芸術の実践者、文化機関及び若いクリエイターを一堂に集める。

6 仏教巡礼イニシアティブ

日本の仏教代表団をインドに招き、重要な仏教遺跡を巡る精神的な旅を行う。こうしたイニシアティブは、日印の文明的・精神的な絆を浮き彫りにするとともに、日本からインドへの仏教観光を促進するものとなる。

7 SPORT―75: スポーツ・パフォーマンス・パートナーシップ

SPORT―75を立ち上げ、スポーツ分野における両国間の人的交流と協力を促進する。日印の人々の友好の架け橋として台頭しつつあるクリケットを称え、75周年の記念行事の前奏として、第20回アジア競技大会(2026年/愛知・名古屋)期間中にクリケット親善試合を開催する。さらに両国はクリケット絆―75(Cricket Kizuna-75)を立ち上げ、インドから2名のコーチが来日し、日本の若手クリケット選手向けに1週間のクリケット・ブートキャンプを実施することで、両国の若者とスポーツ交流をさらに強化する。2027年2月には、デリーNCR地域での駅伝イベントも含めた日印スポーツウィークを開催し、スポーツにおける日印協力の精神を高める。

8 Business Connect-75: ビジネス交流

次世代州・都道府県パートナーシップを基盤として、Business Connect-75を立ち上げ、インドの産業クラスターと日本の地方銀行・その取引先企業との直接的な連携の触媒とする。日本の地方銀行・インドの州政府・金融機関・業界団体・ビジネス協会の参加の下、インドに特化したロードショー・ビジネスラウンドテーブル・クラスター訪問・厳選された企業交流を実施する。

9 MIRAI-VIGYAN-75: 科学・技術・イノベーション交流

両国間の科学・技術・イノベーション分野における長年にわたる協力を際立たせるべく、2027年に日印の学術協力を推進する特別記念イベントを開催する。具体的には、LUPEX(月極域探査機)ミッションにおける歴史的な協力、IIT-H(インド工科大学ハイデラバード校)ジャパンデー、日印大学フォーラムなどが含まれる。

10. Empower Regional Linkage-75: 地方自治体間交流の推進

地域間連携が両国の経済的・人的つながりを深める上で重要な役割を果たしていることを認識し、両国政府は地方政府間の州・都道府県パートナーシップの促進をさらに加速させ、75周年を記念した相互訪問を奨励するとともに、日印友好交流促進知事ネットワークを含む地方政府間のネットワーキングを支援する。