データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 核実験の停止を求める決議

[場所] ニューヨーク
[年月日] 1995年12月12日
[出典] 外交青書39号,247頁.
[備考] 仮訳
[全文]

国連総会は、

(前文){前4文字下線}

 冷戦の終了後に広がった国際的緊張の緩和と国家間の信頼の強化を歓迎し、

 全ての核実験の停止が、核兵器の不拡散及び核兵器の完全な廃絶という究極的目標につながる核軍縮のプロセスに貢献し、これにより国際の平和と安全の更なる強化に貢献することを再確認し、

 全ての核実験の停止が、全面核実験禁止条約(CTBT)交渉の妥結のために好ましい環境を提供することを確信し、

 核実験が、1995年NPT再検討・延長会議の際の核兵器国の誓約に一致しないことを考慮し、

 地下核実験の健康と環境に対する潜在的な悪影響を深く懸念し、

 最近の核実験に対し、国際的に、地域的に、また各国より表明されている警告を共有し、

(本文){前4文字下線}

1.核実験モラトリアムを遵守している核兵器国を評価し、これら諸国に対しCTBTが発効するまで核実験モラトリアムを継続することを要請し、

2.全ての現行の核実験を強く遺憾とし、

3.全ての核実験を直ちに停止するよう強く要請する。