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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 日本国とヴィエトナム共和国との間の借款に関する協定第一条及び第二条に関する交換公文

[場所] サイゴン
[年月日] 1959年5月13日
[出典] 外交青書4号,278−279頁.
[備考] 
[全文]

(日本側書簡)

 書簡をもつて啓上いたします。本全権委員は、本日署名された日本国とヴィエトナム共和国との間の借款に関する協定の第一条及び第二条に関し、両政府の次の了解を確認する光栄を有します。

1 同協定第一条に関し、借款は、ダニム水力発電所建設計画に充てられるものとする。

2 同協定第二条に関し、第一年度の貸付の限度額は、現在におてい九億円(九〇〇、〇〇〇、〇〇〇円)に換算される二百五十万アメリカ合衆国ドル(二、五〇〇、〇〇〇ドル)に等しい円の額とする。ただし、この限度額は、計画の細目の検討の結果、両政府の合意により、変更されうるものとする。

 閣下が、前記の了解をヴィエトナム共和国政府に代つて確認されれば幸であります。

 本全権委員は、以上を申し進めるに際し、ここに重ねて閣下に向かつて敬意を表します。

千九百五十九年五月十三日にサイゴンで

日本国全権委員 藤山愛一郎

ヴィエトナム共和国全権委員 ヴ・ヴァン・マオ閣下

(ヴィエトナム側書簡)

 書簡をもつて啓上いたします。本全権委員は、次のことを本全権委員に通報された本日付の閣下の書簡を受領したことを確認する光栄を有します。

  (日本側書簡)

 本全権委員は、前記の閣下の書簡における了解をヴィエトナム共和国政府に代つて確認いたします。

 本全権委員は、以上を申し進めるに際し、ここに重ねて閣下に向つて敬意を表します。

千九百五十九年五月十三日にサイゴンで

ヴィエトナム共和国全権委員

ヴ・ヴァン・マオ

日本国全権委員 藤山愛一郎閣下