[文書名] 対ラオス経済技術協力終了についての外務省情文局発表
対ラオス経済技術協力の終了について
外務省情報文化局発表
一、ラオスが対日賠償請求権を放棄したことにともない、同国に対して行なつていた経済技術協力は、一月二十二日に援助期間が終了し、十億円の支払いが完了した。
この経済技術協力は昭和三十三年に結ばれた日本とラオスとの経済技術協力協定に基づいて行なわれていたもので、はじめは昭和三十四年一月二十三日から二年間に供与する予定であつたが、実施が遅れたため、四年間期間を延長したものである。
二、年度別支払い額は次のとおりである。
第一年度(昭三四、一、二三−昭三五、一、二二) 二、九五〇万円
第二年度(昭三五、一、二三−昭三六、一、二二) 一、六八〇万円
第三年度(昭三六、一、二三−昭三七、一、二二) 〇円
第四年度(昭三七、一、二三−昭三八、一、二二) 二億一、六五六万円
第五年度(昭三八、一、二三−昭三九、一、二二) 七億〇、〇〇二万円
第六年度(昭三九、一、二三−昭四〇、一、二二) 三、七一二万円
三、援助額の大部分は、ヴィエンチャン市の上水道および新発電所の建設にあてられた。上水道は昨年完成し、一月二十八日に引渡し式が行なわれる予定である。新発電所は昨年一月引渡しを終えた。
各計画の経費内容は次のとおりである。
ヴィエンチャン上水道設計・建設 六億〇、六〇〇万円
ヴィエンチャン新発電所建設 二億五、五〇〇万円
ナムグムダム建設計画調査設計 五、〇〇〇万円
橋梁建設計画調査設計 一、一〇〇万円
錫鉱山開発用発電機 二、〇〇〇万円
ヴィエンチャン市配電網用電線及び碍子 五、八〇〇万円
合計 十億円