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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 日本国とヴィエトナム民主共和国との間の外交関係設定に関する交換公文

[場所] パリ
[年月日] 1973年9月21日
[出典] 外交青書18号,114−115頁.
[備考] 
[全文]

(日本側書簡)

(訳文)

 書簡をもつて啓上いたします。本使は,日本国とヴィエトナム民主共和国との間の友好関係の発展を希望しつつ,両国間に外交関係が本日より設定され,両国が大使の資格を有する外交使節を交換することを日本国政府に代わつて提案する光栄を有します。

 本使は,さらに,この書簡及び前記の提案を受諾される閣下の返簡が両政府間の合意を構成するものとみなすことを提案する光栄を有します。

 本使は,以上を申し進めるに際し,ここに閣下に向かつて敬意を表します。

1973年9月21日にパリで

フランス国駐在日本国特命全権大使

中山賀博

フランス国駐在ヴィエトナム民主共和国臨時代理大使

ヴォ・ヴァン・スン 閣下

(北ヴィエトナム側書簡)

(訳文)

 書簡をもつて啓上いたします。本使は,本日付けの閣下の次の書簡を受領したことを確認する光栄を有します。

「(日本側書簡)」

 本使は,さらに,ヴィエトナム民主共和国政府に代わつて前記の提案を受諾するとともに閣下の書簡及びこの返簡が両政府間の合意を構成するものとみなすことに同意する光栄を有します。

 本使は,以上を申し進めるに際し,ここに閣下に向かつて敬意を表します。

1973年9月21日にパリで

フランス国駐在ヴィエトナム民主共和国臨時代理大使

ヴォ・ヴァン・スン

フランス国駐在日本国特命全権大使

中山賀博 閣下