[文書名] 中越紛争に関する関係各国の声明等,モフタル・インドネシア外相声明
1 アセアン諸国は、l979年1月12〜l3日のバンコクにおける外相会議以来同諸国地域の情況が極めて悪化したことを重大な懸念と憂慮をもって受け止めた。
2 同地域及びその周辺における摩擦と緊張の増大は武力行動へとエスカレートし、紛争地域は拡大した。
3 アセアン諸国は、あらためて平和共存の諸原則、国連憲章及び確立された国際法上の諸原則へのコミットメントを表明し、かかる観点から、紛争当事者に対し、東南アジア地域における平和と安定がこれ以上損なわれることを防止するため全ての敵対行為をやめるよう急ぎ要請する。
4 東南アジア地域の平和と安定がこれ以上損なわれることを防止するため、アセアン諸国は紛争当事者が全ての敵対行為をやめるよう急ぎ訴えるとともに、全ての外国軍隊がインドシナの全ての紛争地域から撤退するよう要請する。
5 アセアン諸国は、更にこの地域の外にある諸国に対し、紛争及び紛争地域をこれ以上拡大させるようないかなる行為をも慎しむよう最大限の自重と自制を働かせることを要請する。
(訳者註−在シンガポール大使館が20日、シンガポール外務省より入手したテキストによる)