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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 第5回日メコン外相会議共同議長声明

[場所] 
[年月日] 2012年7月10日
[出典] 外務省
[備考] 
[全文]

1.第5回日メコン外相会議は,2012年7月10日にカンボジアのプノンペンにおいて第45回ASEAN閣僚会議に続いて開催された。同会議では,カンボジア王国のカオ・キムホン・カンボジア外務・国際協力省長官及び日本国の山口壯外務副大臣が共同議長を務め,ラオス人民共和国のアルンケオ・キティクーン外務副大臣,ミャンマー連邦共和国のミン・ルインASEAN代表部常駐代表兼インドネシア大使,タイ王国のシーハサック・プアンケートゲーオ外務次官,ベトナム社会主義共和国のファム・クアム・ヴィン外務次官が出席した。

2.外相は,日メコン協力の進展及び将来の方向性を含む,共通の関心のある様々な案件について有意義な議論を行い,日メコン協力をさらに強化するとの決意を再確認した。外相は,共通の関心のある地域・国際情勢について意見交換を行った。

3.外相は,日本及びメコン地域諸国の首脳がメコン地域のための将来のビジョン及び日メコン協力の新たな柱を示す「東京戦略2012」を採択した,2012年4月21日に開催された第4回日メコン首脳会議の結果を高く評価した。

4.外相は,第4回日本・メコン地域諸国首脳会議における日本及びメコン地域諸国の指示に従い,日メコン協力の3本柱である「メコン連結性を強化する(1本目の柱)」,「共に発展する(2本目の柱)」,「人間の安全保障及び環境の持続可能性を確保する(3本目の柱)」の下での具体的な行動及び措置を定めた「東京戦略2012の実現のための日メコン行動計画」を採択した。

5.外相は,同行動計画がメコン地域諸国と日本との間の「共通の繁栄する未来のための新たなパートナーシップ」の未来の成功に貢献することを認識し,同行動計画の迅速かつ効果的な実施がメコン地域におけるさらなる発展及び繁栄をもたらすことを確認した。

6.外相は,2012年5月17日から18日にかけてクアンチ省ドン・ハー市(ベトナム)における東西経済回廊(東部部分)に関するラオス・タイ・ベトナム副大臣会合の成果を歓迎し,同会議により勧告が出されたことを確認した。

7.外相は,2013年,第46回ASEAN閣僚会議に続いて第6回日メコン外相会議をブルネイにて開催することを期待した。