[文書名] 日本・シンガポール外交関係樹立60周年に際するウォン首相メッセージ
両国の外交関係樹立60周年にあたり、シンガポール共和国政府を代表いたしまして、閣下と日本国政府に対し、心よりお慶び申し上げます。
この60年間、両国関係は強固で多面的なパートナーシップへと進化してきました。緊密な人と人との関係、実質的な協力、戦略的利益の一致を基盤としております。両国の経済パートナーシップは主要な柱です。日本の投資と技術はシンガポールの初期の発展に大いに貢献しました。2002年に署名された日・シンガポール経済連携協定によって強化され、今日両国は互いに最大の貿易相手国・投資国の一つとなっております。
先月に訪日した際に両国関係は戦略的パートナーシップへと格上げされ、重要な節目となりました。これは両国関係の幅広さと底深さや、さらに手を携えて進みたいという両国の意欲を表しています。グリーン・デジタル経済や、サプライチェーン、経済の強靭化といった分野での今後の協力を導く強固な枠組みとなります。
また地域レベルでも両国は緊密に協力しています。日本はASEANの中心性、地域の一体性を常に強固に支援しています。ASEANの対日調整国として、また2027年にはASEAN議長国を務めるにあたり、シンガポールは引き続き、日ASEAN包括的戦略的パートナーシップを強化してまいります。インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)と日本の自由で開かれたインド太平洋(FOIP)との相乗効果を足掛かりに、開かれ、包摂的な地域の枠組みを支える実務協力を推し進めてまいりましょう。
同時に、環太平洋パートナーシップに関する包括的かつ先進的な協定(CPTPP)や地域的な包括的経済連携(RCEP)といった複数国間の枠組みにおける連携も継続します。こうした取り組みが、ルールに基づいた国際秩序を支え、地域の平和と安定、繁栄の共有を促進するでしょう。
この節目に、閣下と日本政府と緊密に協力し、両国のパートナーシップをさらなる高みへと引き上げたい所存です。閣下のさらなるご健勝とご成功、日本の皆様の末永い平和と繁栄をお祈り申し上げます。
令和8年4月26日
シンガポール共和国首相(兼)財務大臣ローレンス・ウォン