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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 馬英九総統が「台湾日本人会」と「台北市日本工商会」による新年会に出席

[場所] 台北
[年月日] 2009年1月7日
[出典] 台北駐日文化代表処
[備考] 台北駐日文化代表処
[全文]

馬総統は続けて「私は昨年5月20日に中華民国総統に就任後、『愛台(台湾を愛する)12建設』を積極的に推進すると共に、新しい思考で台湾の国際関係を構築したいと考え、台日が特別なパートナー関係であると提言したのも、この考えに基づくものであった。また、両岸関係を積極的に改善し、さらに他の国々とも多くの相互信頼関係を確立していった。昨年の6月および11月に、中国大陸と10数年間中断していた協議を再開させ、両岸の『大三通(全面的な通信、通航、通商)』を実現した。両岸関係の緊張緩和と台湾海峡の平和的安定のため、台湾は昨年12月に世界貿易機関(WTO)に属する『政府調達協定』に加盟したが、これにより今後は日本、米国、欧州など各企業がわが国の政府調達により多く参加することになり、その時にはさらに多くの外資が台湾に投入され、台湾のインフラ建設のレベルアップになり、ウィンウィンの関係と多くが勝利する関係の状況を創出できるものと確信している」と強調した。

さらに「政府は台湾を世界のイノベーションセンター、アジア太平洋経済貿易センター、海外に進出した台湾企業の営業本部にするよう図っていく。また、東京の羽田空港に来年新しい滑走路が1本増えるが、将来、台北の松山空港とリンクし、台湾と日本双方の旅行客により一層の利便性を図りたい」との考えを示した。

馬総統はそのほか「私は2週間前に日華議員懇談会の藤井孝男・幹事長と会見した際、故宮博物院の文物の日本での展覧会開催を提言したが、藤井幹事長は非常にすばらしい提言であるとの考えを示され、私は関連団体に実行の可能性の検討を促すよう要請したが、将来、この重要な文化交流が実現できるよう願っている」と述べた。

また、「台日間の対話ルートは2000年時にはわずか22のみであったが、昨年には56にも達し、引き続き増加していくであろう。そのため、今年を台日の特別なパートナー関係促進年と位置づけた。現在協議中の青少年のワーキングホリデー措置がすみやかに実現し、双方の若い人々が相手側の国を旅行し、アルバイト、休暇を過ごすなどができるようにしたい。さらに日本の方々を台湾に招く計画を拡大し、さらに多くの日本の若い優秀な人材が来台し国内の各界と相互連動し、双方の関係をより一層引き上げるようにしていきたい。私は任期中に必ず台日関係を強化、発展させトップ級の相互信頼を確立し、双方が真の特別なパートナーとなるようにしていく所存である」と強調した。