[文書名] 外交部:日本交流協会の齋藤代表の発言に対し、遺憾と抗議を表明
外交部:日本交流協会の齋藤代表の発言に対し、遺憾と抗議を表明
5月1日、外交部は「日本交流協会の齋藤正樹・代表の発言がわが国政府の立場を損なう言論であることに対し、遺憾の意および厳正なる抗議を表明するものである」と題するプレスリリースを発表した。以下はその全文である。
日本交流協会の齋藤正樹代表は、2009年5月1日午前、嘉義中正大学で開催された国際関係学会年次総会において「台湾の帰属未定論」に関する発言を行った。齋藤代表によるこの発言は、明らかにわが国政府の立場について抵触するものであることから、外交部の夏立言・政務次長(政務次官)は同日午後ただちに齋藤代表を外交部に呼び、齋藤代表に説明を求めると共に、齋藤代表による発言のわが国政府の立場を損なう言論に対し、遺憾の意を示すと共に厳正なる抗議を表明した。
齋藤代表が国際関係学会の年次総会において講演した際、同総会に出席していた楊永明・国家安全会議諮詢(諮問)委員は、その場で齋藤代表に対し抗議し、「齋藤代表のこの言論は事実に合わず、わが国政府は断じて受け入れられるものではない」と指摘した。
齋藤代表は夏・次長に対し「本日のこの言論は、私個人の見解に属するもので、決して日本政府の立場を代表したものではない。しかし、駐台の日本代表の立場としてはこのような言論は確かに適切なものでなく、台湾の政府に混乱を招いたことに対し謝意を示すと共に、ただちに国際関係学会と連絡をとり、関連する発言を撤回することを承諾する。また同時に、今後は同様の発言を行わないように約束する」と回答した。