[文書名] 沖縄返還協定署名に際してのニクソン米大統領のあいさつ
佐藤総理大臣が1969年11月にワシントンを訪問された際,同総理と私は,1972年における日本への沖縄返還のための取決めについて日米両国政府が協議することに意見が一致しました。本日署名された協定は,そうした交渉の終了を示すものであります。本協定は,その重要性のゆえに,助言と同意を求めるため上院に提出されることになつています。私は,上院に対し,かかる助言と同意を与えるよう要請するつもりであります。
両国の交渉当事者が多くの困難な問題を解決することを可能にした友情と相互尊敬の念は,日米両国ひいては全世界の引続いての進展のために,平和のうちに協力して事に当ることを可能にするものであると私は確信します。
日本国民のみなさま,ならびに指導者の方々のご多幸を祈念致します。私達はともに,今日のこの日を強く誇りとするものであります。