データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] フルブライト・カルコン合同シンポジウム総理メッセージ「日・米ソフトパワー:地球的課題への取り組み」

[場所] 経団連会館
[年月日] 2009年6月12日
[出典] 外務省
[備考] 柴山大臣政務官代読
[全文]

 本日は、内閣総理大臣よりメッセージをお預かりしてきましたので、代読させていただきます。

「本日、『日・米ソフトパワー:地球的課題への取り組み』のシンポジウムが東京において開催されるに当たり、御挨拶を申し上げます。

 1961年のケネディ大統領と池田首相の合意に基づき設立された、長い歴史を持つ日米文化教育交流会議が、フルブライト・ジャパンと共催で、このような規模のシンポジウムを開催するのは初めてのことと伺っています。日米の多様なパートナーがこうして協力し合い、知的交流に貢献することを、大変喜ばしく思います。

 日米両国は、共通の価値観と利益を基盤としつつ、国際社会が直面する様々な問題に対し協調して対応していくパートナーです。2月末にワシントンでオバマ大統領と会談した際にも、日米同盟を一層強化していくことで一致するとともに、二国間及びアジア太平洋地域、さらには国際社会が直面する、金融・国際経済、気候変動・エネルギーといった、新たな、そしてグローバルな課題に共に取り組んでいくことを確認しました。

 本日のシンポジウムでは、日米がそれぞれのソフトパワーを用いて、いかにこれらの問題に取り組んでいくかにつき議論すると伺っております。本シンポジウムの議論を経て、日米両国の各界代表の皆様より、有意義な提言がなされることを期待しております。

2009年6月12日

内閣総理大臣 麻生 太郎