[文書名] 退陣に当たっての宇野内閣総理大臣の記者会見
この会見、色々と時間を繰りあわせていただきまして、お礼を申し上げます。
まず、逆風の中であるにも拘りませず、我が党を支援していただきました国民の皆さん、また、党員、党友の皆さんに、私は心から御礼を申し上げるものでございます。
しかし、今回の選挙は、大変難かしい選挙でございました。
我が党にとりましては、リクルート問題や、消費税あるいは農政批判と、困難な事態が継続して起こり、政策論争に至らぬまま選挙が終わったことは、誠に残念でありました。
しかし、国民の審判は下りたのであります。私達は、国民のご審判に謙虚に耳を傾け、反省すべきは反省すべきであると、かように考えております。
こうした敗戦の一切の責任は、私にあります。よって私は、総理・総裁を辞任することを決意し、その責任を明確にいたします。
速やかに後継総裁を選出されるよう、今後のことは党にお任せいたします。
当面の国政の運営に当たりましては、党並びに国会と十分相談して、政局に混乱を来たさないよう、最大の配慮をしてまいりたいと思います。
また、当面の国政の遂行、諸外国との関係につきましては、方針を替えることなく、関係者を督励してまいりたいと思います。
以上であります。