データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 東京オリンピックの開幕等についての会見

[場所] 
[年月日] 2021年7月21日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

(東京オリンピックの開幕について)

 いよいよ、この4連休、そして、23日にはオリンピックの聖火が灯(とも)ります。世界の選手の皆さんの活躍によって、若者や子供たちに夢とか感動を与えられる最高の機会になることを期待します。また、日本の選手団の皆さんには持てる力を十分発揮していただいて、最高のパフォーマンスを見せてほしい、このように思います。

 また、政府としても感染防止に全力を尽くし、大会を成功させるための努力をしたいと思います。そして、国民の皆さんには御自宅でテレビなどで声援を送っていただきたい、このように思います。また、テレワーク、その他の方法で交通量の抑制にも御協力いただきたい、このように思います。

(分科会の尾身会長が示した新規感染者数の見通しについて)

 東京と連携しながら、対応はしっかり行っていきたい。特に、ワクチン接種にも力を入れていきたい、このように思っております。

(パラリンピックの有観客開催について)

 私はパラリンピックまでには、この感染状況というのは、変わってきたら、そこに対して5団体の中で対応を考えるということになっていますので、そうなってきたら、有観客の中で、というふうに思っています。

(感染者が増える中でオリンピック・パラリンピックを開催しても国民の命を守れると考えているかについて)

 そこは、守れると思っています。是非、分析をしてほしいです。今日も1,000人を超えていますけれども、65歳を超える重症化の一番多いといわれる高齢者の皆さんの感染者は、このところ、4パーセントを切っていますから、そこについては、数字がしっかりと表してくれていると思います。ですから、ワクチン接種というのは大きな効果が出ている、このように考えています。

(オリンピック・パラリンピック関係者と一般の国民の動線が一緒になっているところがあるとの報道について)

 ここについては、IOC(国際オリンピック委員会)にもしっかり対応してほしいと思いますし、組織委員会と連携して、そこはしっかり守っていきたい。こう思います。

(オリンピック・パラリンピック関係者と一般の国民の動線が一緒になっているところがあるとの報道について(再))

 私も視察をして徹底するように言っていますので、それはIOCのルールの中にもありますから、そこはしっかり徹底できるようにしたい、こういうふうに思います。

(オリンピックが無観客で行われることについて)

 選手の方、この前、テレビで言われていました。正に、今日まで練習してきた成果で、まずは大会ができること、こんなに嬉しいことはないということを発信されていた選手がおりました。まず大会、そうした選手たちに大会を実現するということ、やはり大事なことじゃなかったかなというふうに思います。