[文書名] 東京都立墨東病院視察についての会見(岸田内閣総理大臣)
(東京都立墨東病院視察について)
まず今日は、新型コロナウイルスとの闘いにおいて最前線で頑張っておられる医療従事者の方々のお話を聞かせていただきました。その中にあっても都立墨東病院、多くの重症者を受け入れるなど中心になって頑張っておられる皆さんの話を聞かせていただいたということです。まず、その中で自らのリスクも顧みず、大変なストレスの中で頑張っておられる皆さんの切実な声を聴かせていただき、感銘を受けました。こうした皆さんの声をしっかり受け止めて形にしていかなければいけない、これを改めて強く感じた次第です。
そして、この新しい内閣においてもコロナ対策、これが最重要課題であるということ、これは言うまでもないわけですが、その中にあっても今後も最悪の事態をしっかり想定した体制を作っていかなければいけない、具体的にはこの公的病院の専用病床化を始めとする取組、これは私も総裁選挙の最中から申し上げてきたところですが、しっかり具体的に進めていかなければならないと感じています。併せて、現場で働いている皆さんが、いきいきと、そして心強く働いていくことができる環境整備、これも大事だということを今日感じました。是非現場で働いている皆さん達の働き方、あるいは収入、こういった面についてもしっかり政治の立場から考えていかなければならない、こうした最前線で働く皆さんの収入ということについても従来から申し上げてきたところですので、こういった面においてもしっかり結果を出していかなければならないと感じました。こうした今日聞いた様々な具体的な声を是非結果に、形にするよう努力したいと思っています。
(今後の休日の活用について)
従来から国民の皆さんの声に丁寧に耳を傾ける、あるいは対話を重視する、こういったことを申し上げてきました。そしてその声を形にしていく、こういったことを申し上げてきたわけですので、できるだけ多くの様々な分野の現場に足を運んで話を聞かせていただき、そしてそれを政治に形として反映する、こういった努力は続けていきたいと思っています。今後もこれから選挙も想定されます。日程、かなり慌ただしいものがあると思いますが、その中にあっても、是非多くの視察、努力をしていきたいと思っています。
(意見交換会で一番印象に残った現場の声について)
それぞれの立場から貴重なお話を聞かせていただいたと思いますが、やはり印象に残ったのは新人の看護師さん、この世界に入って初めてこうした厳しい現場に直面して、いろいろ御苦労されておられる、生活のリズムも変わったでしょうし、また、生活を支える様々な処遇についてもいろいろ考えられたのではないかなと想像します。そういったそれぞれの現場でこうした一人一人の皆さんがいろいろ悩みながら、ストレスを感じながら頑張っている、こういったことをやはり政治の立場からしっかりと感じながら、政策を考えなければいけない、やはり生きた政治、政策を考える上で、こうした一人一人の声は大事だなと感じた次第です。