データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] オミクロン株に関する水際対策等についての会見(岸田内閣総理大臣)

[場所] 
[年月日] 2021年12月2日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

(国際線の新規予約停止の要請で、日本人の帰国者も原則入国させない方針に変わったのかについて)

 いいえ、今の点につきまして、整理させていただきますが、29日に日本人の入国を3,500名をめどに抑制する、こうした方針を明らかにさせていただきました。これを受けて、取り急ぎの措置として新規予約停止の要請が行われたと報告を受けておりますが、一部の方に混乱を招いてしまったということであります。よって、こうした事態を受けて、私の方から国土交通省に邦人の帰国需要について十分に配慮するよう指示をしたというところであります。詳細につきましては、是非、国土交通省に確認していただければと思います。これが実態です。

(ワクチンの3回目の接種の前倒しの可能性について)

 従来から申し上げているように、8か月の間隔を空けての接種を原則としながらも、クラスター等の発生等を条件に前倒しの可能性については、検討していくということは申し上げていたと思います。よって、その前倒しの可能性については、検討を続けていくことになると思っています。

(海外にいる日本人の国際線の新規予約について)

 帰国の需要等もしっかり確認し、そして需要は平日でしたり、週末であったり、いろいろ様々ですので、その状況をしっかり勘案した上で、国土交通省にしっかり対応してもらいたいということを昨夜、私の方から指示を出しました。要は入国3,500名をめどにということを、指示を出したことに対して、国土交通省がそういった新規予約の停止の要請等を行ったということですが、今、御指摘のように様々な混乱が生じているので、よくその需要に十分に配慮して対応するようにということを指示をした、こうしたことであります。