[文書名] ワクチン接種等についての会見
(3回目のワクチン接種を行った感想及び接種加速のための今後の対策について)
私自身、2回目の接種が8月末でありましたので、2月28日に6か月がたちました。そして、広島市から接種券が送られてきましたので、予約を入れて、今日、この大規模接種会場において、3回目の接種を受けさせていただきました。これまで、2回はファイザー社のワクチンでしたが、今日は3回目の接種、モデルナ社のワクチンを接種していただきました。いわゆる交互接種を受けたわけですが、1回目、2回目と特段変わったところもなく、違和感も、あるいは不便も感じることはありませんでした。また、この会場は、1月、この会場がスタートしたときに視察させていただきました。あの時はスタートしたばかりで、まだ規模を拡大する前でありましたが、今日視察させていただきまして、前回視察したときと比べて、規模も大きくなりましたが、あわせて、関係者の皆さんが様々な工夫を凝らして、より機能的に接種を進めておられる、そういった姿、また説明も受けたところです。改めて、各地でこの取組を進めていただいている全国の医療関係者の皆様方、接種に御協力いただいている皆様方に、敬意と感謝を表し申し上げたいと思っています。
そして、先ほど、質問の中で、予約に空きがあるといった御指摘がありましたが、ワクチンの接種については、2月中旬には、1日100万回の接種を実現し、接種のペースが上がってきております。そして、2月末の時点で既に6,000万人以上の方々に接種券をお送りし、市町村や職場で接種を受け付けております。このように、接種に必要なワクチンは確保いたしました。接種会場も用意いたしました。接種券についても6,000万人分の接種券を送付しています。できるだけ多くの方々に、あとは接種会場に足を運んでもらうということでありますので、国としましても、今後とも、3回目の接種の有効性ですとか安全性、こうしたものを中心に、しっかり広報することによって、多くの皆様方に御協力いただく努力を続けていきたいと思っています。是非、御自身のため、また御家族のため、そして大事な人のために、1日も早く平穏な日常を取り戻すためにも、接種券が届いたらスピードを最優先で接種を受けていただきたいと思っています。
(ウクライナ情勢について)
先ほど、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行いました。会談の中身は、やはり原子力発電所のことでありました。私の方から、ゼレンスキー大統領に対しまして、今回の原子力発電所に対する攻撃は決して許されてはならない暴挙であり、福島第1原子力発電所の事故を経験した我が国として、最も強い言葉で非難するとの考えを伝えました。そして、私から、ウクライナ側の要請を踏まえて、ウクライナへの強い連帯を示すために、防弾チョッキ、ヘルメット、防寒服、非常用糧食などを提供する方向で調整していることを伝え、ゼレンスキー大統領の方からは、日本の貢献に対する謝意が示された次第です。困難に直面するウクライナの皆さんを支えるために、1日も早く必要な物資を届けたいと考えています。我が国は主権と領土、そして祖国と家族を守ろうと懸命に行動するウクライナの国民と共にあります。是非、引き続き、こうした支援を続けていきたいと思っています。
(公明党の山口代表及び国民民主党の玉木代表との面会について)
本日、この度、国民民主党が予算に賛成したことを重く受け止めて、与党として、私は、公明党山口代表とともに、国民民主党の玉木代表の話を聞かせていただきました。内容は政策について様々な御提言を頂き、意見交換したということでありました。そして今後ともこの話合い、意見交換は続けていきましょうということになりました。その進め方については、これから調整をしていくということであります。是非、こうした国民民主党が予算に賛成してくれたことを重く受け止めて、与党、公明党と共にこの話合いを続けていきたいと思っています。詳細は控えますが、基本的にそうした思いで今後とも話合いを続けていきたい、このように感じています。
(公明党の山口代表及び国民民主党の玉木代表との面会について(再))
政策について意見交換をいたしました。今後、話合いを続けていく、話合いの仕方についてはこれから調整をしていくということを確認いたしました。
(国民民主党の玉木代表から連立や閣外協力の求めがあったらどうするかについて)
全く仮定の話にお答えするのは、控えなければならないと思います。今日は政策について御提言を頂き、意見交換を頂きました。話合いを続けていく、こうしたことは確認いたしました。それ以上の話は出ておりません。それ以上の話は仮定の話ということになりますので控えます。
(対ロシア制裁について)
ロシア航空機の日本領空の通過を禁止するなど、追加の措置についてはいろんな意見が出ております。基本的にはG7を始めとする国際社会と連携しながら、今後の状況を見ながら追加措置については考えていくというのが基本的な考え方です。状況は毎日毎日変化しておりますし、これからどういう方向に展開していくのか予断は許されないと思っています。状況を把握した上で、国際社会との連携を考えながら具体的に追加措置については考えてまいります。
(自民党の元宿事務総長の個展を鑑賞した感想について)
自民党の元宿事務総長は前から絵画、油絵に熱心に取り組んでおられるということで、特派員協会において、コロナ禍、水際対策等によって、それぞれの故国に帰れない特派員の皆さん方に対する、少しでも心を安らげていただきたい、そういった思いからこの個展を開かれたと聞いております。こうしたコロナ禍あるいは様々な政治・国際情勢の中で、少しでも関係者の皆さんに役に立てばという思いで開かれた個展、今日が最終日ということでありましたので、私もその様子を見させていただき、こうした取組を応援する、こうしたことになればと思って見させていただきました。今日は、かなり日程が窮屈でありましたので十分拝見することはできませんでしたが、このように難しい状況の中で多くの関係者が心を合わせて協力し、コロナ禍を乗り越えていく、こうした心を持つということは大事なことではないかと思います。それぞれの立場において自分に何ができるのか、こんなことを考えながら、この絆(きずな)を大事に、こうした難局を乗り越えていく、こういった社会の雰囲気を作っていきたいものだなと思って見させていただきました。
(日本の原子力発電所の防衛について)
原子力発電所に対してどのように備えていくか、これも大きな論点ではないかと思います。全体の中でそういった論点についてもどう取り扱うのか、これは考えていくことは大事なことではないかと想像いたします。ただ、今後、国家安全保障戦略等の文書について議論する、日本の安全保障について議論する、その中でどのように取り扱うか、是非考えてみたいとは思います。まだこれから議論が進むわけですので、そういった論点の大切さは念頭に置きながら議論していきたいと思います。
(北京(ペキン)パラリンピックが、ロシアがウクライナに侵攻する中での開幕となることについて)
御指摘の点については、オリンピック・パラリンピックの際には、五輪休戦協定というのを結ぶというのが慣例であります。それとの関係においてIPC(国際パラリンピック委員会)等が対応されたのではないかと受け止めておりますが、詳細についてはIPCそのものにお聞きになられるのが良いのではないかと思っています。そうした中でパラリンピックがスタートする。是非改めてスポーツあるいは平和について、我々が思いを巡らすことは大事なのではないか、このように思っています。