データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 北朝鮮による弾道ミサイル発射事案についての会見

[場所] 
[年月日] 2022年6月5日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

 先ほど、午前9時過ぎの時間帯に北朝鮮が弾道ミサイルを複数発、発射いたしました。この事態を受けて、まず私の方から、総理指示として、航空機等の安全確認、情報収集、そして情報提供、こうしたことに努めるよう指示を出しました。あわせて、郡山駅に着いた段階で、官房長官に電話をかけ、安全確認の徹底、情報提供などに万全を期すようにという、電話での指示を行いました。そして、北朝鮮は今年に入ってから、新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)を含め、高い頻度で弾道ミサイルの発射を繰り返しています。一連の北朝鮮の行動は、地域及び国際社会の平和と安定を脅かすものであり、断じて許すことはできません。今回の弾道ミサイルの発射も国際法違反であり、強く非難いたします。既に北朝鮮に対しましては、厳重に抗議を行ったところです。そして、6月8日に日米韓次官級協議を行うなど、引き続き米国、韓国とも緊密に連携しながら、情報収集、警戒監視に全力を挙げてまいります。我が国の平和と安全の確保に万全を期してまいりたいと考えております。

(弾道ミサイルの数及び落下地点について)

 その数については、今はまだ分析中です。そして、今、私の手元にはEEZ(排他的経済水域)内に落下したという情報はありません。全てEEZ(外)だという情報が来ております。いずれにせよ、数も含めて今、防衛省を中心に情報収集・分析を行っている、こういった状況です。